スカンジナビア航空(以下、SAS)は
2024年10月8日から同年12月31日まで、
最大100万マイルを進呈する
超特大キャンペーンを実施中です。
100万マイルは、
私が普段メインで使っている
ANAアメックスで言えば、
100円=1マイル
なので
1億円の決済が必要なマイル数
です。
特大すぎますよね。。。
では、この100万マイルを獲得するには
どうしたら良いのか?
困っている方も多いようです。
今回はこの美味しすぎる
キャンペーンについて解説いたします。
この記事では、
・キャンペーン実施の経緯
・キャンペーンの概要
・行程ルートを組む基本的な考え方
を解説しています。
なお、
格安で100万マイルをゲットしたい!
という方は、
YouTubeに関連動画をアップしておりますので、
どうぞそちらをご視聴くださいませ。
本記事の最後にリンクをご用意しております。
100万マイル キャンペーン 来年以降もある?
このキャンペーンは、
SASが
スターアライアンスから
スカイチームへ
アライアンス移籍したことを
記念して実施されているものです。
SASはかつて、
1998年のスターアライアンス加盟当初も
同様のキャンペーンを行いました。
航空会社がアライアンスを移籍するのは
そうそう多くありません。
そんなにしょっちゅう
アライアンス移籍があると、
会社も顧客も迷惑ですからね、笑
かつてJALが経営破綻した際、
デルタ航空がJALに擦り寄って
「JALさ〜ん、出資するからウチ(スカイチーム)に移籍しちゃいなよ」
というオファーを内々にもらったそうです。
社内では真面目に移籍を検討したそうですが、
顧客への影響を考えて、
最後の最後に「No」と言ったのだとか。
それだけ、アライアンス移籍って
なかなか頻繁に起こることではありません。
なので、今回のキャンペーンは
数十年に一度の超大型イベントなんです。
今回のキャンペーンを逃すと、
次に同様の100万マイルを獲得するような
超大型イベントはしばらくないと思われます。
つまり、今回のキャンペーン、
何がなんでも絶対に参加した方がいいです
実はこのSAS、
2022年に経営破綻しました。
なんだかJALと一緒のパターンが見えてきますね。
SASの場合は新型コロナウイルスの影響でした。
収益が激減する中、
パイロットとの賃金交渉がうまくまとまらず
ストライキが勃発。
さらに減収となり、破綻。
そこで擦り寄ったのが
エールフランス・KLM連合。
「SASさーん、出資するよー」
ということで、SASはこの提案に乗り、
晴れて2024年8月に経営再建を果たしました。
エールフランスやKLMは、
スカイチーム (SkyTeam)
というアライアンスに
所属する航空会社です。
誰も助けてくれなかったスターアライアンスを見捨て、
助けてくれたお礼にスカイチームへ満を持して移籍した、
というわけです。
ちゃんちゃん。
SASが短期間で経営再建を果たせたのは
スカイチームのメンバーのおかげ。
そのスカイチームに恩返ししよう!
スカイチームの航空会社をたくさん使った人に
プレゼントをあげよう!
そうすれば恩返しになる!!
なら、
キャンペーンを実施しよう!
といった流れになっているんですね。
SASはボーナスマイルを進呈するので
痛みを伴いますが、
スカイチームのメンバーはハッピー!
ボーナスマイルを獲得できた人もハッピー!
顧客とスカイチーム加盟航空会社が
ウィンウィンになる
スバラシイ企画ですね。
SASには頭が下がります。
ということで、
このような経緯を見るに、
キャンペーン実施は最後
かもしれません。
来年以降はない可能性が非常に高いですね。
今年2024年に参加できる方は絶対にチャレンジしましょう!
キャンペーンの概要
詳しい内容はSAS公式サイトをご覧ください。
https://www.flysas.com/us-en/special-offers/eurobonus-millionaire/
この記事では、
必要最低限の情報のみ
抜き出して解説いたします。
1 期間
2024年10月8日〜12月31日搭乗分
2 対象者
SAS公式アプリから参加登録し、
期間中に
・スカイチーム5社利用で1万ポイント
・スカイチーム10社利用で10万ポイント
・スカイチーム15社利用で100万ポイント
をそれぞれ進呈
3 対象の17航空会社
・アルゼンチン航空
・アエロメヒコ
・エア・ヨーロッパ
・エールフランス
・チャイナエアライン
・中国東方航空
・デルタ航空
・ガルーダインドネシア航空
・ケニア航空
・KLMオランダ航空
・大韓航空
・SAS
・サウディア
・タロム航空
・ベトナム航空
・ヴァージンアトランティック航空
・厦門(アモイ)航空
4 対象条件
・SASのポイント(ユーロボーナスポイント)を獲得するか、ポイントを利用した搭乗をすること
・他社便はSASのポイントがつくように申請すること・搭乗の事後登録は12月20日までの申請分が対象
・搭乗の事後登録は、12月31日に搭乗を終えている分までが対象(規約が変更されました)
となります。
SASのマイルは
「ユーロボーナスポイント」
といいます。
この記事では、日本人に馴染み深い
「マイル」という言い方で統一いたします。
行程ルートを組む基本的な考え方
今回のキャンペーンで
100万マイルをゲットするためには、
15社利用する必要があります。
ほぼ全ての航空会社を利用するため、
世界一周に近い行程になります。
お時間ない方は一度に行うのではなく、
分割してチャレンジされる方もいらっしゃるでしょう。
基本的に、分割すればするほど、
運賃コストが上昇します。
今回は世界一周の行程を組むことに限定して、
一般的に考えるであろう
思考パターンに基づいて
行程を組む場合を
お伝えいたしますね。
世界一周を考える際の思考パターン
統計をとったわけではなく、
あくまでも私が感じている傾向ですが、
世界一周のような旅行をする場合、
アジアからヨーロッパを経由して
アメリカへ渡る、
「西回りルート」
が多いように思います。
理由は定かではありませんが、
日本から近いアジア大陸からスタートが考えやすい
という思考のクセのようなものでしょうか。
これはあくまで私の推測です。
世界一周のような旅をしたことがある方、
海外旅行によく行かれる方であれば、
経験的に、西回りの方が
「時差ボケの影響が少ない」
「満足度が高い旅になる」
ことを知っていて、
西回りを選択される方も
いらっしゃると思われます。
また、少しマニアックですが、
弾丸旅行する場合、西回りは
太陽を追いかけることになるため
1日を擬似的に長くすることができます。
その結果、
「1日3フライト飛べたりできて効率が良い」
というのも理由としてあるかもしれません。
以上から、今回は
西回りルート
で考えてみます。
ルートの選択
今回17の航空会社のうち15社を利用します。
おそらくほとんどの方が
- どの航空会社が使いやすいか
- 航空会社の国籍
- 航空会社の就航路線
の順番で検討していくでしょう。
あなたはいかがでしょうか。
それぞれ順に考えていきましょう。
1. 使いやすい航空会社
17社を見渡すと、社名から
- 国籍がわかる国
- 国籍がわからない国
のふたつに分類できます。
例えば、
「中国東方航空は中国だよな」
「エア・ヨーロッパって、ヨーロッパのどこ?」
と言った具合です。
航空業界に詳しい方は
国籍がわかると思いますが、
詳しくない方は、次に
「どこを飛んでるか分からないから、航空会社の国籍を調べよう」
となるはずです。
2. 航空会社の国籍
国籍を調べると次のようになります。
・アルゼンチン航空(アルゼンチン)
・アエロメヒコ(メキシコ)
・エア・ヨーロッパ(スペイン)
・エールフランス(フランス)
・チャイナエアライン(台湾)
・中国東方航空(中国)
・デルタ航空(アメリカ)
・ガルーダインドネシア航空(インドネシア)
・ケニア航空(ケニア)
・KLMオランダ航空(オランダ)
・大韓航空(韓国)
・SAS(スウェーデン)
・サウディア(サウジアラビア)
・タロム航空(ルーマニア)
・ベトナム航空(ベトナム)
・ヴァージンアトランティック航空(イギリス)
・厦門(アモイ)航空(中国)
国の位置が大体わかっていれば、
この段階で「利用しにくい」航空会社が見えてきます。
国の位置がわからない場合は、
ここで国の位置を調べます。
あなたは、どの航空会社をはずしますか?
おそらくほとんどの方は、
アルゼンチン航空
ケニア航空
の2社が落選候補に上がるのではないでしょうか。
なぜなら、
アルゼンチン(南米)と
ケニア(アフリカ)
は、
日本 → アジア → ヨーロッパ → 北中米 → 日本
のルートから大きく外れてしまうからです。
この2社をはずすと、15社が確定します。
国籍がわかれば、
次に国籍である国を中心として、
どこへ飛んでいるか調べます。
就航路線というものです。
3. 航空会社の就航路線
各航空会社の就航路線を調べ始めると、
「これ、永遠に終わらなくね?」
となってきます。
就航路線が恐ろしく多く、
もはやルートに無限の組み合わせがあるので、
検索しているうちに絶望してきます。
「何とか楽にルートが組める方法はないのかな?」
と、考え始めるはずです。
そこで、
日本のANAやJALを思い浮かべます。
「そういえば羽田や成田発着だよな。
ということは、そういう空港があるはずだ」
と考えて、
各航空会社の中心となる空港、いわゆる
ハブ空港
を探し始めます。
ハブ空港が分かったら、
次に、
ハブ空港同士を近い場所でうまくつなげられる路線
を探します。
ハブ空港同士をつなげない路線があれば、
どこか乗り継ぎできる別の空港が近くにないか
を探します。
検索しているうちに、
おそらくほとんどの方は
もっと一筆書きで、無駄のないルートないのか?
と、さらに探し始めます。
そんな風に試行錯誤しているうち
気付いたら日が暮れてるじゃん…
そうなんです、なんだかんだ
丸1日くらいかかる感じになるでしょうか。
出来上がるルート
考え抜いて作ったルートは、
組む人によって違いがあるとは思いますが、
例えば次のようなものが出来上がります。
No | 区間 | 航空会社 |
1 | 成田 ー 仁川 | 大韓航空 |
2 | 仁川 ー 台北 | チャイナエアライン |
3 | 台北 ー 厦門 | 厦門航空 |
4 | 厦門 ー ホーチミンシティ | 中国東方航空 |
5 | ホーチミンシティ ー ジャカルタ | ベトナム航空 |
6 | ジャカルタ ー ジッダ | ガルーダインドネシア航空 |
7 | ジッダ ー カイロ | サウディア |
8 | カイロ ー ブカレスト | タロム航空 |
9 | ブカレスト ー ストックホルム | KLMオランダ航空 |
10 | ストックホルム ー アムステルダム | SAS |
11 | アムステルダム ー マドリード | エア・ヨーロッパ |
12 | マドリード ー ロンドン | エールフランス |
13 | ロンドン ー ニューヨーク | ヴァージンアトランティック航空 |
14 | ニューヨーク ー メキシコシティ | アエロメヒコ |
15 | メキシコシティ ー 成田 | デルタ航空 |
本当に、ほぼ世界一周ですね。
この行程で、
マイル積算される条件をクリアーした
運賃で発券するとします。
日程にもよりますが、
安い日を選んでも
約100万円
でした(10月16日現在の金額)。
ここに滞在費等を合わせると、
総額として120万円は確実に超えてきます。
ちなみにこのルート、
これでも結構うまくハマってます。
慣れていないと、このルート作るのも
かなりの時間と労力を消費しますね。
100万マイルを獲得するのに、
総額120万円では、
少し高い印象ですよね。
あなたはこの総額で、
キャンペーンに参加されますか?
私なら断念します。
なので、、
できれば100万円以下に抑えたい…
どうしても安く100万マイルをゲットしたい場合、
ここからまた、検索と試行錯誤の時間が始まります。。
と、これの繰り返しを行うことで、
少しずつ安い運賃を
見つけられるようになってきます。
最後に
行程の組み方は、
無限とは言わないまでも、
10人いれば、おそらく
10人とも違った組み方になるはずです。
組まれる方の
オリジナリティが出るんですよね。
頻繁に海外旅行をする
中上級者の方で、
航空路線や航空運賃を
日ごろから検索していると、
安い運賃がどこにあるか
経験とセンス、
これらから得られた
オイシイ路線を嗅ぎ分ける嗅覚
が身についていくるんです。
身についている方は知っています。
こう組めば安くで達成できる
ということを。
経験とセンス、嗅覚を駆使することで、
運賃総額をかなり抑えることができるんです。
最初にもご紹介しましたが、
「100万マイル=100万円以上」は無理!
格安で100万マイルをゲットしたい!
という方は、
YouTubeに動画をアップしておりますので、
ぜひご視聴くださいませ。
また、100万マイル達成には
数多くの罠があり、
解説動画をご用意しております。
こちらもぜひご視聴くださいませ。
ここまでお読みくださり、
誠にありがとうございました!
ぜひ、この貴重な超特大キャンペーン、
見逃さずに100万マイルをゲットして、
来年以降の旅行費用を圧縮してみてくださいね!
それでは、また別の記事でお会いいたしましょう!
良い1日をお過ごしくださいませ。
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